Q. どうして人工林には人の手入れが必要なのですか?
手入れとして一番行われるのは「間伐」といって、細い木を間引いて森の中に光が十分に行き渡るようにし、残された一本一本のスギやヒノキがしっかりと太り、十分に根を張れるようにする作業です。
植林したヒノキやスギは、まっすぐな木に育てたいために、最初は苗木を過密な状態で植えて競争をさせます(1ヘクタールあたり標準的な地域で3,000本~4,500本)。その後、何度か間伐をしていかないと、お互い日光の奪い合いで太れなくなり、枝は伸ばせず根も張れず、木の高さばかり高くなるヒョロヒョロな森になってしまいます。そうすると、ちょっとした大風や台風で倒れる、弱々しい森になってしまいます。
間伐することは、残した木を立派に育てることと、間に広葉樹を育てて根っこが大地をつかんだ強い森にしていくこと、大きく2つの目的のために大切なお手入れです。
きらめ樹の活動で行っているのは、この間伐と間伐材の利用です。